軸受の外輪・内輪・ボールの材料は真空脱ガス処理をした高炭素クロム軸受鋼を使用してトルクや音響性能を高め、しかも超寿命化を図っている。また、耐食性・耐熱性の要求される用途には、マルテンサイト系ステンレス鋼を使用する。


軸受材料の化学成分


材 料
高炭素クロム軸受鋼 ステンレス鋼
記 号 SUJ2
KS440
(ACD34)
SUS440C
化学成分
(重量%)
C
0.95〜1.10 0.60〜0.75
0.95〜1.20
Si 0.15〜0.35 ≦1.00 ≦1.00
Mn ≦0.50 ≦1.00 ≦1.00
P ≦0.025 ≦0.030 ≦0.040
S ≦0.025 ≦0.020 ≦0.030
Cr 1.30〜1.60 11.5〜13.5 16.0〜18.0
Mo ≦0.08 ≦0.30 ≦0.75
硬さHRC 60〜64 58〜62 58〜62
海外類似鋼種 SAE52100、100Cr6、 ASTM52100、BS535A99、 1.3505 X65Cr13、1.4037 SAE51440C、
AISI440C、
X102CrMo17、
X105CrMo17、
1.4125、1.3543


材料と特性


材料 軌道輪・
ボール
高炭素クロム軸受鋼
ステンレス鋼
保持器 磨き帯鋼(SPCC)、
ステンレス鋼板
(SUS304、SUS420J2)
ポリアミド
(66ナイロン)等
ステンレス鋼板、ポリアミド等
シールド 磨き帯鋼(SPCC)、
ステンレス鋼板
(SUS304)
- ステンレス鋼板
シール ゴム(NBR・バイトン)+芯金(SPCC)、PTFE(テフロン) NBR+SPCC、
テフロン等
特性 使用温度 120℃以下 (但し、耐熱処理により最大300℃迄可) 300℃以下
動定格荷重 軸受鋼の約85%
静定格荷重 軸受鋼の約80%
摩擦トルク 低い 軸受鋼よりやや高い
用途 一般用・高精度用 高速用 耐食・耐熱用

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