軸受にはそれぞれに限界の回転数があり、軸受内部の摩擦による発熱があってもトラブルを起こすことなく、安定して運転が続けられる経験的な速度の限界を許容回転数という。許容回転数は、軸受の種類・保持器の種類・潤滑方法・軸受荷重・軸受周囲の冷却条件などにより異なる。
接触ゴムシール形(2RS)の許容回転数は、シール接触部分の周速度によって制限される。通常は非接触形の許容回転数の50〜60%であるが、特に軽接触をご希望の場合は、弊社にご相談下さい。軸受荷重の大きい条件下で運転する場合に、許容回転数を小さくする必要があり、普通荷重条件外(Cr/P<12、Fa/Fr>0.2)の時は、表の補正係数を乗じなければならない。
尚、組み合わせ軸受の許容回転数は、単体軸受の20%程である。又ナイロン保持器を使用した場合は鋼板保持器軸受の1.5倍程の許容回転数となる。

●普通荷重による許容回転数の補正

Cr/P 5 6 7 8 9 10 11 12
補正係数 0.72 0.79 0.85 0.90 0.93 0.96 0.98 1.00

●合成荷重下における許容回転数の補正
Fa/Fr 0.25 0.50 0.75 1.00 1.25 1.50 1.75 2.00
補正係数 1.00 0.95 0.93 0.91 0.89 0.88 0.87 0.86

また、軸受が外輪回転か内輪回転か、潤滑剤がグリースか潤滑油かによって、許容回転数は表の補正係数を乗じなければならない。


●回転体及び潤滑剤による許容回転数の補正
潤滑剤 輪 種
外 輪 内 輪
グリース 0.6 1.0
潤滑油 0.8 1.0

尚、軸受そのものではなく、シャフトやハウジングに密封装置を組込む場合で、ニトリル系のゴムシールを用いる際には、次の使用条件を参考にすると良い。

●ニトリル製ゴムシールの使用条件
軸径(mm) ≦10 ≦20 ≦30 ≦40
軸周速(m/s) ≦8 ≦10 ≦12 ≦14
軸表面粗さ(Rt) ≦3.2 ≦2.4 ≦1.6 ≦0.8
軸表面硬さ(HRC) 低速用≧35、高速用≧50
使用温度範囲(℃) -40〜+120

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