軸受に高い動的回転精度が要求される場合や、振動や騒音を抑え耐衝撃性を必要とする場合に、予圧を加えて使用する事がある。予圧を与える方法は、バネ・シム・スペーサー等を入れる方法と、外輪又は内輪の側面を研削して2個の軸受が所定の予圧量になるようにする方法とがある。

(1) 背面組合せ(DB)
・作用線が外側となるため耐モーメント荷重が高くなる。
・ラジアル及びアキシアル方向の位置決めが正確で変位に対するコントロールも容易に行える。

(2) 正面組合せ(DF)
・作用線が内側となるため、耐モーメント荷重はDB組合せよりも小さくなるが、軸の傾きを吸収しやすい。
・ラジアル及びアキシアル方向の位置決めが正確で変位に対するコントロールも容易に行える。

(3) 並列組合せ(DT)
・負荷能力と剛性を増すために使用されるが、ラジアル荷重と一方向のアキシアル荷重しか受けないため、もう一方のアキシアル荷重は、他の軸受で受けなければならない。




●標準予圧量
予圧区分 予圧量 特 徴
ミニアチュア・小径 一 般
微予圧(S) 0.50%×Cr 0.15%×Cr 軸受剛性不要、低トルク重視
軽予圧(L) 1.25%×Cr 0.58%×Cr 軸剛性、低トルク共に必要
中予圧(M) 1.75%×Cr 1.28%×Cr 軸剛性重視、やや高トルク
重予圧(H) 2.50%×Cr 2.64%×Cr 軸剛性重視、高トルク
※Cr=基本動定格荷重 (N)



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