ベアリングづくりの最初の工程である旋削は、型番毎の内外輪外径に合わせた直径で長さ2~4mの丸棒鋼材やコイル状に巻かれた鋼線(SUJ2:高炭素クロム軸受鋼、KS440:マルテンサイト系ステンレス鋼を鋼材メーカーから調達)を素材とし各種専用機でリング状の加工を行います。
内径・外径・幅・軌道溝は熱処理後に研削加工されるので取代を付けていますが、面取や組立で密封板を取付ける板溝部等はそのまま残るので、旋削バイトによる寸法・精度を満足させる加工技術にノウハウが生かされています。
刃具であるドリル・バイトは、適切な材質・寸法・形状を選択・工夫し、ビビレや欠けを抑え低磨耗・長寿命化により生産効率の改善を図っています。
コイル鋼線を冷間鍛造後に単能盤で、長さ2~4mの円筒鋼材を6軸・NC旋盤でベアリング内外輪形状に加工する際の材料供給・機械操作・寸法調整・品質チェック等を行う仕事です。