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製品技術情報

軸受にはそれぞれに限界の回転数があり、軸受内部の摩擦による発熱があってもトラブルを起こすことなく、安定して運転が続けられる経験的な速度の限界を許容回転数という。許容回転数は、軸受の種類・保持器の種類・潤滑方法・軸受荷重・軸受周囲の冷却条件などにより異なる。

接触ゴムシール形（2RS）の許容回転数は、シール接触部分の周速度によって制限されるため、非接触形の許容回転数よりも低下する場合がある。

軸受荷重の大きい条件下で運転する場合に、許容回転数を小さくする必要があり、普通荷重条件外（C_r/P＜12、F_a/F_r＞0.2）の時は、表の補正係数を乗じなければならない。

尚、組合せ軸受の許容回転数は、単体軸受の20%程である。又ナイロン保持器を使用した場合は鋼板保持器軸受の1.5倍程の許容回転数となる。

C_r／P	5	6	7	8	9	10	11	12
補正係数	0.72	0.79	0.85	0.9	0.93	0.96	0.98	1

F_a／F_r	0.25	0.5	0.75	1	1.25	1.5	1.75	2
補正係数	1	0.95	0.93	0.91	0.89	0.88	0.87	0.86

また、軸受が外輪回転か内輪回転か、潤滑剤がグリースか潤滑油かによって、許容回転数は下表の補正係数を乗じなければならない。

尚、軸受そのものではなく、シャフトやハウジングに密封装置を組込む場合で、ニトリル系のゴムシールを用いる際には、次の使用条件を参考にすると良い。